今回の旅のもう一つの目的
ダリとガラが暮らした海辺の町「カダケス」へ行くことです
「カダケス」はダリの絵画にはよく描かれています
残念ながらこれは叶いませんでした、、、
場所がフランス国境の僻地
鉄道はなく、バスがバルセロナから2便出ているだけ
片道3時間バスに揺られ2時間後には帰りのバスに乗らなければならない
その上この日の天気予報は「雨」
今回は諦めることに、、、
” 30年前にピカソの「ゲルニカ」を見たくてマドリッドのプラド美術館へ行った
端から見ていけばどこかで「ゲルニカ」が見れるだろうと思っていた
ベラスケス、ゴヤ、と過ぎ プラド美術館のあまりの所蔵物の多さに閉館の5時が近づいても「ゲルニカ」は現れなかった
係員に「ゲルニカ」はどこにあるのか訪ねた
「別館にある」と言われた
僕は息を切らして走った、
別館にたどり着いた時はもう扉が閉められようとしていた
係員に 明日日本に帰らなければならないので「ゲルニカ」を見せてほしいと頼んだ
返事は「NO!」
「そのためにゲルニカの町にも行って来た」と伝えた
しかし「見たければ、またスペインに来ればいい」と言う返事
融通の利かない係員に悔しい思いをし、必ず「ゲルニカ」を見に戻ることを心に誓った
6年が僕は「ゲルニカ」を見るために再びスペインにやって来た
そのときには「ゲルニカ」はソフィア王妃芸術センターに移されていて
初めて目にした「ゲルニカ」を誰ひとりいない部屋で10分間じっと目に穴が開くほど眺め続けた
「今 僕はこのゲルニカを独り占めしているんだ」と
夢が叶った嬉しさと、初めて見る「ゲルニカ」に酔いしれていた ”
という過去の経験を思い出し
やり残したことがあればまた再びスペインに戻って来れるだろうと
思うことにした。
カダケスを諦めた雨のこの日は旧市街の観光
「グエル邸」に入り
カテドラルに行き
「ピカソ美術館」を見て回り
「サン・カタリーナ市場」でランチを取り
そして「カタルーニャ音楽堂」で夜のギターコンサートのチケットを購入した