日本を発ったエアロフロート(ロシアの航空会社)は夕暮れのモスクワのシェレメチボ空港上空を旋回している、
何回も旋回いするため少し気分が悪くなった、
しばらくそうした後 機体は方向を変え別の空港へ向かった、
降り立った空港は軍の空港のようで、戦闘機が並んでいる、
機内アナウンスがないため 乗客は不安で全員押し黙っている、
外はもうすっかり暗くなっている、
僕はギターをケースから取り出して 席に座ったまま曲を弾き始めた、
少しは乗客の気持ちが安らいだだろう、
飛行機は1時間ほどほったかされたあと再びシェレメチボ空港を目指して飛び立った、
結局、スペインに着いたのは夜中の3時頃になった。
隣に座っていた男性は「空港でレストランに入ったが1時間たっても注文したものが出てこなかった」とぼやいていた、
エアロフロートは雨漏りがすると聞かされていたが、雨模様の中、成田空港に着陸したとき
本当に天井から水滴が落ちてきたのには驚いた(笑)
ロシアがまだソビエト連邦だった頃の話です、
今は少しはましになったかな?