秦野和夫先生は僕がギターを始めるきっかけになった人だ、
当時、和歌山市の明和中学校の音楽の教師で、担任だった、
中1だった僕は先生に勧められてギター部に入った。
それ以来僕はギターにはまり毎日毎日ギターを弾いていた。
先生はベートーベンのファンで、「音楽史にベートーベン以後に彼以上の音楽家は現れない」と豪語していた。
その影響で僕もそれ以来のベートーベンファンになった、
3年前には、ウイーンのベートーベンの墓地を訪れ、ベートーベンがしたようにハイリゲンシュッタトットを散策した。
一人の人の影響でこんなに人生が決まる不思議を感じた、
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先生がお元気なうちに、もう一度会ってお礼を言いたいと思い電話をかけた。
電話をかけると先生自身が出られた、
「明和中学校で、お世話になった前田ですが、憶えてられますか?」
「ああ、前田くん、憶えているよ。」と嬉しい返事が返ってきた。
もう、40年以上前のことである。
先生は今年84才になられたという。
今月5月3日に和歌山市禰宜にある先生のお宅を訪ねた、
昔からの旧家で、奥さんを12年前に亡くされ、今は一人で暮らしているということだった。
先生はお元気で、昔のように堂々とした姿勢で座っていた。
僕は先生のおかげでギターで生活が出来ていることと
先生がお元気で安心したことを伝えた。
先生は、僕のことをいろいろ憶えていてくれて、
「前田くんは、クラブに誰も来ない日でも一人来て、黙々とギターを弾いていた」と言ってくれた、
、、、ただ単にギターが好きなだけだったんですがね、
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先生は、お医者さんからあと16年は、生きると言われたそうです。
100才まで頑張って生きてください、
おりしも今日は、100才になられた「日野原先生」の講演が和歌山である日です。
先生、有り難うございました、そしていつまでもお元気でいてください。