80を超えた母は、トルコ行進曲を弾く!
もちろん やさしくアレンジされた楽譜だが。
本人は、「やっと私、トルコ行進曲が弾けるんや!
これが弾きたかったのよね〜 ♪」と言って喜んでいるので、
「いや、これ、やさしい初心者のためにアレンジした
楽譜だから!原曲とは違うんよ!」という ような、
やる気に水を差すことは言わないようにしている。
ガンコで態度がおうへいなのに傷つきやすいという、
厄介な乙女の部分を残しているおばあちゃんは、
身内だけにやりにくい!
もう一人の方は、私よりお姉さんだが、素晴らしい☆
ポップスの楽譜は、何の指示も書いていない!
強弱、ペダル、スラーなどのアーティキュレーション、
指づかい、軽く!力強く!などの音楽用語、
ホントにキレイにナッシング!!!
それで、生徒さん、楽譜通りに弾かれていて
間違っていないのだけど、「ん〜〜!?何かが足りない」
私が弾いてみる!
瞬時に「ハイハイ!ココはこうしよう!」という案が
指先からポロポロ溢れ出す!!!
だから「先生弾いて!」と、ここんとこ毎週弾かされています!
毎週、微妙に私の弾き方も違うようで、
「先生、先週、ココはこう弾いたのに、今日は違ってた!」
と言われる!
それに気づく生徒さんも偉いよね!
何も書いていない楽譜だから、ココのハーモニーを
強調してみよう!とか、この内声(メロディでなく
合唱のアルトさんみたいな声部)を際立たせてみよう!とか
日によって演奏が変わるみたい!
瞬時に判断して指が動くから、記憶には残っていない!
生徒さんは、楽譜通りに弾くだけでも偉いのに、書いてないことを
先生から引き出して、よりステキな演奏にしたい!という
フルタイムで働く大人のお姉さんの意気込みと真摯な態度は、
すばらしく、頭が下がる思いです!