年長さんから始めて、高3の受験勉強が

本格化するまで、中学高校受験の時も、

休まずピアノを習っていた子がいた。

 

その子も今年大学に合格 ♪

「長い間、お世話になったので、

前田先生に、ご挨拶に伺いたいです」と

お母さんからお知らせがきた。

 

ずーっと、うちの教室の発表会でも、トリを

長年努めてくれていた子だ！！！

他の生徒さん達の憧れの的だった！！！

 

グレードも、学習者グレード6級まで取得した！

グレード受験の時、試験官の先生から

「音楽の道に行くの？」と、聞かれたらしい！！！

 

本人も私も、そんなつもりでやってきては

なかったので、そんな質問が出たことに、

逆にビックリした！！！

 

それほど、完成度の高い演奏をした！と

いうことだろう！

我が生徒ながら誇らしい！！！

 

お母さんが「この子は、どんなに学校が

忙しくても、時間に余裕がなくても、

ピアノを休むとは、決して言いませんでした」

とおっしゃった。

 

エライ！！！

継続は力なり！！！

人間だもの！進学校だもの！

宿題、テスト、部活、行事、授業の長さ、

本当に忙しかったと思う。

 

だけど、学校から帰って直ぐに来て、

レッスンが終わったら、お母さんも交えて

３人で、楽しくお話して帰って行かれた。

 

講師には分かります！

「あーーん 全然練習できてないのね！？」てことも。

だけど、人間だから、忙しいから、大事なことを優先して

ピアノが練習できないのだな！？てことも。

 

しかし、お母さんもエライと思う。

そんな時も、絶対に「練習しないならやめなさい！」

とはおっしゃらず、子供を追い詰めることは

なさならかった！

 

送迎して、レッスン時もずっと一緒に聴いて、

見守ってくださっていた。

 

だけど、この子は、発表会では本気を出して、

いつも素晴らしく難しい曲に挑戦して、トリを

飾ってくれていた！

メリハリのつけ方が上手だった！！！

 

私が思うに、この親子さんには、きっと

「ピアノを弾き続けている大人になる！」

という夢が、あったのではないか？

もしかしたら、ピアノが必要な進路へ進むかも

しれない！

そうでなくても、ピアノを弾ける大人になる！

という、強い意志があった！と、私は確信する！

 

これが、親ごさんがしびれを切らして、

「練習しないならやめなさい」を言ってしまうと、

発表会で素晴らしい演奏をする！

6級に合格する！

大人になってもピアノを弾ける粋な大人になる！

ということが、叶わなくなるのだ！！！

 

要は、親ごさん次第なのではないか？と

私などは思うのだ。

 

いずれにせよ、ピアノも続けながら、自分の

希望する大学に合格したかわいい生徒に

「よく頑張ったね！ これからの活躍を願うよ！」

と、言ってあげたい。