「家では弾けたんやけど」とレッスンや
発表会で、特に大人の皆さんが言われる!
なぜか子供は言わない!
「弾けるようになる!」ということ。
その練習は「一回できた=弾ける」 ではない!
「いやいや、何回もできたよ!」と聞こえてきそう!
気持ちはわかります!
私だって、舞台の怖さは生徒さんより場数を踏んで
よく分かってる!
自分で「できた!」と思っていたのは幻です!
本番に間違う!てことは、できてなかったのです!
「できた!」と言えるのは、緊張しても、他のことが
頭をよぎったりしても勝手に身体が動いてくれる!
てこと!!!
そこまで繰り返し身体にすり込んで、やっと
「できる」ようになります!
生徒さんに「そこ、今練習してください」と言って
見ていたら、一回できたら直ぐ次へいかれる!
「いやいや最低10回ぐらいやらないと、
身体が覚えてくれなくて、また始めから弾くと
間違いますよ!」と言う。
「指=自分」ではない!!!
「自分がこうしたい!」と思っても、指は思い通りには
動いてくれない!!!
目で楽譜を読み取り、脳で判断し、
脳からの命令でこんな音を出そうとイメージして
運動神経が指に伝わり、最適な力、角度で
打鍵してピアノが鳴り、空気の振動となって
耳に入り、イメージ通りできているか確認をする!!!
「脳で分かっている=できる!」ではないことを
このメカニズムを経ていることを理解すれば、
「私、できた」と簡単に言われることを
「本当ですか?」と聞きたくなるのも分かってもらえる
だろうか?
へ理屈述べましたが「なんせ回数が足らないのですよ!」
てことを言いたいのです!
しかも、弾けないところ限定の部分練習の!!!
「間違った!そこを弾き直して次にいく!」
これは練習ではありません。
時間をかけても、苦手カ所を克服できて
いなかったら、練習してるとは言えないのです!
人によってできるようになる回数が違います!
3回でできる人もいれば、30回必要な人もいる!
それを人と比べても、しょうがないこと!
みんな個性が違うんだから「私は頭が悪いから」と
言ってる間があったら、1秒でも長く部分練習を
してください!!!
ウサギとカメですよ!
いくら直ぐ弾ける人も、油断をしていたら
弾けなくなる!!!
覚えるのが遅い人も、根気強く毎日繰り返せば
ウサギより遠くへ行ける!!!
私もカメだから、一緒に頑張りましょうね!!!