三楽章に入り、最後列でずっと座っていた

白髪か金髪か？分からないおばさん

（バイオリンとかなら、大体女性は、

トップスが、腕に透け感のある黒のブラウス

などに、ボトムは黒のロングスカートだ！

しかし、おばさんはTシャツのように見えたし、

ボトムはズボンだったから、余計に目立って

見えた）が、立って、トライアングルを

チリチリチリと鳴らし出したから、

やっぱりあの女性は打楽器でしたね！ フンフン！

と思って、直ぐのことだった！

 

「ゴンゴンという音にビックリし、おばさんから

目を中央に戻すと、ナント！！！ソリストの

宮田大さんが、チェロの弓を前へ落とし、

（しかもチェロは、一段高く高座に乗っている）

そのチェロ位置より更に下の舞台上に、

取りに行ってるお姿が！！！！

 

チェロを左手に持って、右手で一段下の地面に

取りに行く！しかも素早く！はいつくばるように！

ショッキングな光景でした。

 

直ぐに戻られたけど、指揮者と目くばせされて

オケの演奏も、一旦ストップされた！！！

 

そして指揮者（爽やかな飯森さん）が客席の

方へ向いて、「アクシデントにより、三楽章を

もう一度始めからします」と言われた！！！

 

ウンウン、そんなこともあるだろう！！！

人間だもの！！！ライブだもの！！！

 

緊張して聴いていた2000人の客が、一瞬、

ホッと顔が緩み、少し温かい笑いに似た

ため息が大ホールを包んだ！！！

 

フフフ！行ってなかった人には、分かるまい！

コンサートに行く価値は、こういう生にしか

味わえないこともある。

 

もう一度三楽章の頭から演奏されて分かった！

 

つづく