ベートーベン以降の作曲家はいかにベートーベンを追い越すかに力を注いだ
シューベルトは、はなから諦め、
悩んだシューマンはシューベルトの交響曲を聴き、ベートーベンを超えなくてもいいんだと気づき自分なりの交響曲を書いた
リストやワーグナーはベートーベンを尊敬していたが交響曲は書かなかった
ブラームスはひたすらベートーベンを追い続け、重圧から「交響曲1番」作るのに20年も費やした
その後も名だたる作曲家がチャレンジする
ブルックナーは追い着いたかもしれない、、、
そして誰もが越せなかったベートーベンの交響曲をマーラーが2番の交響曲で遂になしえた。
僕は今までこの交響曲は第九の足元にも及ばないと今まで思っていた
今回、新型コロナウイルスの渦中で聴いてみた
5楽章の後半に合唱が声明を唱えるように静かに歌い始める
「蘇る、そうお前は再び蘇るだろう」と、
「震えおののく事はやめることだ」
そして「生きるのだ、そう生きる準備をするのだ」
「生きる為にこそ私は死ぬのだ」と続く
ラストは合唱とオーケストラで
再び「蘇る、そうお前は再び蘇るだろう」と歌われて締めくくられる
初めて「復活」に感動した
第九が「人間賛歌」を歌い上げるのに対して
「復活」は人間の蘇生を歌い上げる
新型コロナウイルスに「復活」の素晴らしさを教えられるとは皮肉なもんだ。
「まだ、この楽曲を一度も聞いたことのない人は、ひょっとして、凄く幸せな人といえるかもしらません。なぜならあ、これほど素晴らしい音楽を、まだ、これから思う存分聴くことができ、感動することができるから」金聖響
(90分の長い曲ですが時間のない方は5楽章だけでも聴いて下さい)