今子供のレッスンで、シューベルトの歌曲
冬の旅から菩提樹を聴かせている。
うれしいカードと悲しいカードを持たせて、
聴いて感じるままに上げさせる。
ご存知のように、菩提樹は長調の曲です。
ピアノ講師はたいてい、長調か短調かの区別
をし、それを生徒に教えようとしがち。
だけど子供らの感性は違った!!!
のっけから、みんな悲しいカードをあげた
のだ!!!
ドイツ語の歌詞の意味を調べておいて
良かった!!!簡単に要約すると、
「恋に敗れた若者が、旅立つ前に、かつて
よく来た門の前に立ち、以前は自分も甘い
夢を見ていたな〜と、菩提樹を眺めている」
という曲らしい。
この意味を聞くと、確かにどちらかと
言われれば、哀しい気持ちよね!?
子供らは、意味を聞かずに、悲しい主人公の
心情を当てたのだった!!!
先生である私は「ブー!まちがいです!これは
長調なのでうれしい気分です」と言わなくて、
ほんとに良かった!!!
「そうね〜こういう意味の歌詞だから、その
気持ちがわかったのね!?」と答えた。
勉強して、頭でっかちになるのは、芸術家と
して、とても良くない!!!
他の分野は別としても、芸術は人の心が
伴っていなければならない。
子供が誰でもその才能を持っているのか?
うちの生徒が感受性豊かに育てられたから
なのか?そこはわからないが、1人の芸術家
として、子供を尊重しなければならないな!と
思った今日この頃でおます。