そこへ入ろうとすると、別に4ユーロとられた!
でも、私はココへ来るためにわざわざ来たのだから、と
細かなことは、言っていられない!
部屋の中へ入ると、リビングとして使ってた所、
煮炊きできるキッチン、寝室として、三室を
ショパンと愛人ジョルジュサンド、サンドの子供2人の4人で暮らしていた!
ショパン直筆の手紙があった!
とてもキレイな字で整っていて、まるでショパンの音楽が
聴こえてきそうな 気がした!
自筆譜もあった!
ここで作られたいう「プレリュード雨だれ」
楽譜もキレイで繊細だ!
ここから紡ぎ出される音楽は、絶対繊細でなければいけない!と思った。
ショパンのデスマスク! 顔ちっちゃ!!!
ハッサクぐらいだなぁ!と思った!
デスハンド? これも指が細く、男性にしては小ぶりで繊細な印象!
ショパンは、結核の療養と、派手な男勝りのサンドとの、
パリでのスキャンダルから逃げるように、冬ここへ来た!
当初は、こんな山あいの村の修道院ではなく、
マヨルカ島内のよそで暮らしていたけれど
結核を周囲が嫌がり、ここ、バルデモサ村の修道院が住まわせてくれた。
ピアノは無かった!冬で寒い!(石造りだし冷や〜とした)
天気も悪く結核も回復しない!
血を吐くようなショパンを、サンドが介抱した。
サンドが手続きをしてくれて、パリから、ショパンお気に入りの
メーカー「プレイエル」のアップライトピアノを船で取り寄せた。
港で手続きにかなり時間を要した!
才能ある芸術家は、どんな悪い状況でも、
作品に昇華させられるのだなぁ!と、
ここで作曲された「雨だれ」を弾いて、
改めて雨のずっと降りしきる物悲しく美しい曲に心打たれた!!!