バルセロナからモンセラートに向かった、
車で長い長い山道を登り続けた、
すっかり日は暮れ、あたりは真っ暗であかりひとつない。
いくら走っても、モンセラートは見えてこない、
道を間違えたのかも知れない、、、
少し不安を覚えながら、もう少し走ることに、
カーブを曲がると突然、道ばたで若いカップルが抱き合っていた、
「人がいる」やはり間違っていなかったのだ。
程なくモンセラートのあかりが見えてきた、
モンセラートは山の頂上に築かれた修道院で、キリスト教の聖地になっている、
ホテルは修道院を改装したもので、部屋の中は実に殺風景である(まるで病室のような)
朝起きて広場に出てみると、人の行列が出来ている、
好奇心の強い僕は何かもわからないまま並んだ、
その後行列は教会の中に続き、目の前に現れたのは「黒マリア」だった。
突然の「黒マリア」との対面に僕は感動し、みんなと同じように祈りを捧げた。